【column】Hoppy Weizen「WUNDER」について

【column】Hoppy Weizen「WUNDER」について

こんにちは。ブルワーの石井です。
もう今年も3月に入りました。1月2月は何をやっていたのか思い返せないくらい日々が早く過ぎています。年を取るごとに日々が過ぎていくのが早くなるなぁと感じています。
今回は新商品「WUNDER」についてのお話です。

ビールの原材料は「麦芽」「ホップ」「水」ですが、Better life with upcycleではそのうちの麦芽の一部をパンのミミで代用して醸造しています。ビール醸造で特に使用頻度が高い麦芽は大麦麦芽と小麦麦芽です。ほとんどのビールのベースは大麦麦芽ですが、一部のスタイルのビールは大麦麦芽に加えて小麦麦芽も使用する、というところでしょうか。

小麦麦芽は大麦麦芽と比較してタンパク質をより多く含むため、ビールに特有のクリーミーな口当たりや、ふんわりとした泡立ちの良さをもたらします。この特性は、白くきめ細かい泡を特徴とするビールスタイルに非常に適しています。
代表的なビールスタイルとしては、ヴァイツェン、ベルジャンホワイト、アメリカンウィートエールなどが挙げられます。苦味が少なくクリーミーで、ビールの苦味がちょっと苦手という人でもこれなら、ということをよく聞きます。

小麦麦芽を使用したビールスタイルで代表的なものは前述のヴァイツェンですね。ヴァイツェンは原料の50%以上の小麦麦芽を使用すると決められていて、小麦麦芽によるふくよかなボディ感とクリーミーな泡、そして酵母由来のフルーティーかつスパイシーな香りが特徴的なビールスタイルです。苦味は控えめで、モルトの甘みとバナナのようなエステルの香りが際立ちます。Better life with upcycleではこの小麦麦芽部分をすべてパンのミミで代用したヴァイツェンスタイルのビールを醸造しました。
大阪梅田のセレクトショップ「WUNDER」の10周年を記念して醸造したホッピーなヴァイツェンです。

このビールの仕込みではパンのミミを130kg使用しています。Better life with upcycleでこれまで造ったビールの中でも最大の使用量と使用割合です。130kgは麦芽でもまあまあの量ですが、これが麦芽ではなく焼いてあるパンのミミの状態だととんでもない量となります。

5kgごとに大きなビニール袋に入れているのですが、26袋という量になりました。糖化窯に入りきらないのでは、と思いましたが上部ギリギリで入りきりました。
パンのミミを原料の50%以上使用しているホッピーなヴァイツェン、ご興味ありましたら是非お試しください。

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