見すごされてきた素材がもつ力から、喜びや楽しさを生み出したい。
すべてをはぐくんでくれる世界にやさしくありたい。
わたしたちの小さな営みに恵みを与えてくれるすべてのものに、わたしたちができること——

Better life with upcycleは
温室効果ガス排出量を定量評価しています

Better life with upcycleは、日本のクラフトビール業界ではじめて、主要3製品を対象に事業活動で発生する温室効果ガス総排出量:PCF(Product Carbon Footprint)の算定・管理をおこなうことで脱炭素に取り組んでいます。

※プロジェクトはZevero社の協力のもと、グローバルな温室効果ガス排出係数に基づいて、第三者視点から製品の構成要素ごとに集計しています。

原材料調達による環境負荷

パンをつくるには小麦が、ビールをつくるには大麦が必要不可欠。食べ物は、人が自然の恵みを享受する、もっとも身近なもののひとつです。でも収穫される農産物のすべてが、もてる力を発揮できているわけではありません。わたしたちは生産や廃棄にともなう環境負荷低減に努め、自然が本来もっている力を最大化することを目指しています。

加工工程の環境負荷

Better life with upcycleでは、醸造で発生する麦芽粕等の食品残渣の廃棄ゼロを実践しています。とはいえ、醸造工程において発酵温度の管理、また無濾過・非加熱の製品に冷蔵保管・輸送は不可欠。ビール醸造にはさまざまなプロセスで温室効果ガスを含む環境負荷要素が存在します。そして、それには多くの電力をともなうことも事実です。

PCF削減プロジェクト

そこで、わたしたちは2025年10月25日より、製造工程や醸造施設におけるすべての電力を再生可能エネルギーにシフトすることにしました。

※初期の数値は、2024年4月から2025年3月までの自社生産記録をもとに算定をおこなっています。

プロジェクトの継続

事業活動から発生する温室効果ガスの量を知ることで、わたしたちに何ができるかを具体的にとらえることができました。今回の取り組みにより、約8割の温室効果ガス排出を削減することに成功しましたが、これはまだ通過点に過ぎません。

よりよいPCF値を目指すことはもちろん、「自然が本来もっている力を取り戻す」という理想を求めて前に進むことは、小さな営みのなかで世界にやさしくありたいと願う、わたしたちの喜びなのです。

わたしたちが紡ぐ未来

わたしたちの願いはいつも、“暮らしの中でちいさな祝杯をあげる”ような心が満たされる時間に、ものづくりで寄り添うこと。だからこそ、プロダクトの背景にあるストーリーはていねいに紡ぎたい。

クラフトビールの味わいから生まれる会話や笑顔、一人ひとりにとってのたいせつな時間が、これからもつづいていくように。「口にしてくれるだれかの暮らしが豊かになること」を目指し、クラフトマンとして挑戦しつづけます。