こんにちは。
ブルワーの伊藤です。
今回のcolumnは今週の火曜日にリリースした東海道ビールさんとのコラボビール
「Hazy Life Enrichment」の醸造小噺をしていきやす。
ビールの詳細です。
スタイル:DDH Hazy IPA
ABV(アルコール度数):7.0%
SRM(色味):5
IBU(苦み):-
原料:麦芽(ドイツ製造)、パン(小麦)、ホップ/炭酸ガス(麦芽使用率50%以上)
upcycleでは2度目のHazy IPAスタイルのリリースです。
スタイルの頭にある「DDH」とは「Double Dry Hop」の略称で
2回ドライホッピングをしたということになります。
ドライホップとは発酵タンクにホップを入れて香りのみをつける手法です。
今回は面白い原料を使用しました。
以前リリースした1st Anniv. Hazy DIPAでも似たようなものを使いましたが
ホップエキストラクトのDynaBoost™という商品を使いました。
ホップの品種はDynaBoost™-IDAHO7です。

アメリカの原料はいちいちラベルかっこいい笑
中身はこってり。ワールプールでのみ使用できるというものです。
はじめは樹脂っぽい香りが強くて心配になりましたが、
ビールに溶けるとかなりピーチやシトラスといったニュアンスの香り。
そしてDHは1品種のみでオーストラリアのGalaxyを使用しました。
シトラス、バブルガム。
こちらのホップをDDHです。
発酵中と発酵終了後。
発酵中に入れる意図としては、酵母の働きによりホップの香りの元になる化合物を
別の化合物に変換してもらって香りにレイヤーを持たせたいという。
発酵終了後は、シンプルにホップが持つアロマをビールに付与したいという感じです。
ワールプールでも入れていて、使用したのはトータルで10kg。リッチ。

ピーチやシトラスが全面に出ており、温度が上がるとバブルガムのような甘い香りが表れてきます。
いい香りでしっかりニゴニゴで、マウスフィールも滑らかです。

東海道さん、よい経験をありがとうございました。
楽しかったです。
ではまた。